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「ちりとてちん」 この人たちの この台詞

先ずお詫びしておきますが、スミマセン。今回の記事は長いです。(^_^;)
前 ・ 後編に分けようかとも思いましたが、一気に乗せてしまう事にしました。
長文で本当にスミマセン。<(_ _)>

朝の連続テレビ小説 「ちりとてちん」 。
今回は、上方落語の 「常打ち小屋」 や 「落語そのもののあり方」 をめぐる 「寝床」 での弟子たちの会話を中心に気になるいくつかをピックアップしてみました。

「究極の個人芸に見えて実はまったくの逆。
聞いてくれる人、笑ってくれる人がいて、はじめて落語は成り立つ」

とは草原兄さんを演じる上方落語噺家の桂吉弥さんの台詞。
やはり、ホンモノの噺家さんが言うと意味深いですね。
そして。

「そこが、伝統芸能の難しいところです。」

とは、小草若を演じている狂言師の茂山宗彦さん。
「狂言」 ・ 「歌舞伎」 ・ 「能」 などの 「伝統芸能」 は今でこそ 「ブーム」 とも呼ばれて人気も出ていますが近年までは本当に 「伝統」 であり一般の人にはなかなか馴染みの無いモノではなかったでしょうか?
歌舞伎俳優が 「銀幕のスター」 と呼ばれていた時代もありますが、やはりソレは映画やテレビでの人気であって・・・。
本来の 「歌舞伎」 や 「狂言」 ・ 「能」 までに注目が集まるまでには長い時間が必要だったのかと思います。 
また、そう言った 「伝統芸能」 がテレビの劇場中継などの番組で放送されることもありますが、やはり実際に生の舞台を見るのとは違い、ドラマでも取り上げられていた 「臨場感の差」 は否めないと思います。
そして落語の場合は・・・。

上方=関西では長いあいだ 「落語」 の文化が途絶えていました。それを、本家本元の上方落語四天王と呼ばれる 「6代目 笑福亭 笑鶴」 ・ 「3代目 桂 春團治」 ・ 「5代目 桂 文枝」 そして 「3代目 桂 米朝」 の4人が中心となって復興させて行ったのです。

「漫才=マンザイ」 ブームやテレビの時代になり、
「寄席」 で落語を直に楽しむと言う機会にはなかなか恵まれなかった時代。人々に 「落語の良さ」 を知ってもらい 「聞いてくれる人」 「笑ってくれる人」 を一人でも多く増やそうと地道な努力を積み重ねてきた上方の噺家さんたち。
そして、現在では大阪に 「天満 ・ 天神 繁昌亭」 と言う常打ち小屋も作られています。
「繁昌亭」 は、上方の噺家さんたちと地域の人たちが協力して作った 「落語専門」 の定席 (施設) です。ドラマでの草若師匠が目指している夢も現実の大阪の街の中には確かに息衝いています。

また、伝統芸能のあり方についてさらに斬り込んで行っているのが、
草々の
「お前の落語には 『普遍性』 がない」
と言う台詞と、土佐屋尊健の
「落語の間口を広げようと色々と考えいている」
と言う台詞。

「アウトレットやがな~」
・・・ふと、小次郎叔父さんのこんな台詞も思い出してみたり。
「伝統芸能の格式」 や 「普遍性」 と 「一般に広く親しまれる事の大切さ」 ・ 「柔軟性」 のなどのバランスを取ることはとても難しい事だと思いますが、やはりその存在を身近に感じて伝え受けついていく人、また、それを楽しむ人が在ってこその話。
そしてそれは、若狭塗り箸の場合も然り。
1膳1万円以上もする 「若狭塗り箸」 は、日用生活品としては売れないと思いますが、塗り箸職人はそれで生計を経てて行かなければならない。
    「百貨店のショーウィンドウに
         飾ってあるだけで価値はある」

伝統の 「塗り箸」 をぐっと身近な存在にして、その存続を守りたい、小次郎叔父さんの独自の奇策も、何となく判るような気がします・・・。

上手く締まるかどうかは判りませんが、うろ覚えながらもこの言葉を。
「落語は誰のモノでもなく、みんなのモノ」
たしか草々が、他の師匠の所に出稽古に行った時?の言葉、だったと思います。
「伝統」 であっても、人々に親しまれる存在。 「格式」 や 「普遍性」 を守りながらも、その時代ごとに柔軟性を持ち、常に人々の身近な存在で在り続ける・・・。
「ちりとてちん」 は 「塗り箸」 や 「落語」 が本当に大好きで、その 「伝統」 を懸命に伝え続けている、心に染み入るような物語・・・なんですよね。

余談ですが、 「上方落語四天王」 について。
ドラマでの
「万葉亭 柳宝」 ・ 「土佐屋 尊徳」 ・ 「徒然亭 草若」 も先に挙げた4人がモデルになっているのかと思います。そして、いまだ登場していない残りの一人。
実は、名前だけは登場しています。
草々の台詞からの 「漢五郎師匠」 と言う人。
この人が最後の一人ですよね!?
登場するんでしょうか?! 個人的な夢としては、ビッグサプライズで、ホンモノの四天王の一人 「桂 米朝さん」 、あるいはその息子さんの 「桂 小米朝さん」 が演じて下されば、もう有頂天なんですけど。(^_^;)

今回の記事、長文にもかかわらず、
最後まで読んで下さったみなさん、
本当にありがとうございました。<(_ _)>

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コメント

台詞の件、OKです~。
リンク貼ってくれるとありがたし。

へば!

投稿: シャブリ | 2008年2月13日 (水) 13時12分

>シャブリさん

ようこそ、「徒然なる まめ に」 へ。

コメントありがとうございます。
&、台詞の件、ありがとうございます。
<(_ _)>

リンクの件も承知しました。
近日中に、リンクさせていただきます。
これからも、宜しくお願いします。<(_ _)>

投稿: 穀物。 | 2008年2月14日 (木) 02時48分

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