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塗り重ねられ、研かれて・・・ 「豊作落語」 の その世界。

 
ようこそのお運びで。厚く御礼申し上げます。
連続テレビ小説「ちりとてちん」の総集編のレビューです。

昨日、今日と二日連続で 「ちりとてちん」 の総集編が放送されました。 残念ながら昨日の前編は観るコトが出来なかったのですが・・・。
今更ながらで申し訳ありませんが、
このドラマは、 「落語」 と言うバックグラウンド (背景) と 「塗り箸」 と言うバックボーン (精神的な支柱) で形作られたモノだと思っています。
そして、それら両方に共通するのが 「伝統の継承」 と言うコト。

落語の修業は勿論のコト、人生において何事も
「塗り重ね、研かれて」 いった結果、すばらしい彩や輝きを魅せるようになる・・・。
登場人物のセリフに共感し、また教えれたものもたくさんありました。
後半・・・、特に草若師匠が亡くなってからは、草々をはじめとする4人の兄弟子たちのセリフの端々に、師匠を思わせるモノもあり・・・、また喜代美 (若狭) 自身も終盤に近づくにつれて、糸子お母さんの言葉に似てきていたように思うんですよね~~。

そして、ストーリーの展開上、微妙にありえない事柄があっても、落語と言う背景を認識していれば、 「ああ、落語なんだな~。」 って視点で観れてしまったり。

例えば、時間の経過の様子で見れば。
このドラマは、主人公である喜代美の20年近い年月を描いていますが、江戸落語にも 「烏カアで夜が明けて」 と言う言葉がありまして。
烏がカアと鳴けば夜が明ける、と言う時間の移り変わりを表現する言葉のひとつですが、上方落語では、これを小拍子ひとつ打って時間や場面の展開を表現しています。
ドラマでは、上沼恵美子さんの軽妙な中にも落ち着きのあるナレーションが、好い小拍子代わりになっていたように思います。

また、今回のタイトルの 「豊作落語」 は、本放送の時に糸子お母さんが 「創作落語」 を面白く聞き違えた時に生まれたセリフでした。

どんな 「古典落語」 でも最初は 「新作」 だった・・。

主人公の喜代美 (若狭) は、落語家の内弟子修行から、古典落語、創作落語に挑み、最後は糸子お母さんのように陰でみんなを支える存在になるコトを決意します。

そして、実家の塗り箸工房、弟の正平君、小次郎叔父さん、魚屋食堂、若狭塗り箸製作所、それぞれのドラマも丁寧に描かれていて、それがドラマの厚みを増していたように思います・・・。
そんな 「ちりとてちん」 が大好きなファンのみなさんの根強い応援もあって、この夏、スピンオフドラマの制作も決定しています。

繰り返しますが、どんな 「古典落語」 でも作られた最初は 「新作」 でした・・。
最初蒔かれたのは、小さな種であっても、
さまざまな思いが塗り重ねられ、研ぎ澄まされて稔り、豊作となる・・・。

半年間、 「ちりとてちん」 を観続けた、いちファンとして、
このドラマも、
いつかはNHK朝ドラのすばらしい 「古典作品」 となって行くコトを願っています・・・。
 
 

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